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遅れたがくりすまっする
ちょくちょくIforyouいらないとか見かけるけど、私は大好きなんです。
FAのIforyouを見て胸がドキドキしたんですよ。私は!!ライブ動画を見るといろんな曲が好きになる不思議。
え、ああ、もちろん↑の二行は月海バンドの話であります。

オーナーとFCに「たけいさんは彼氏ができたらとても嫉妬深そう」と言われました。
「浮気したら阿部定きそう」とか散々な言われようだったんですが。
当たらずも遠からず。そう考えると一直線真っ直線なストーカータイプの人間とかばっちり相性が合うのかもしれない。

メリークリスマス言いそびれたので。textを置いて帰ります。更新しないとか言ったのに嘘ついてごめんなさいね。
ランテチでめりーくりすまあああああっする!!!



十二月二十四日。クリスマスイブ。しんしんと雪の降り積もる大都会、ケルティカの聖夜。
冷たい部屋の空気から身を守るように毛布を被り、ベッドの中で丸くなっている少女が一人いた。
少女は擦り切れそうになるまで使い込んだ毛布を体に巻き付け、ある人物を待っていた。
聖夜、ホワイトクリスマス、少女。子供が夜中に待っている人物と言えば。


「……メリークリスマース、なのですぅ……」


こそこそと小さな声が聞こえ、窓枠がカタンと小さく音を立てた。
少女はその声と音を聞き、ドキドキと逸る心臓を抑え込む。ふぅと息を吐けば毛布の間から白い息が上がる。

真っ赤な服に白い袋。クリスマス、良い子にだけプレゼントをくれるおじさん。
少女はサンタクロースを待っていた。
ベッドの中からそっと窓の方を見れば、街灯の灯りがカーテンから少し漏れ、それがおじさんではなく長身金髪ロングのサンタコスをした美少女だったとわかる。
おじさんじゃなくてがっかりする子供も多いかもしれないが、少女にとってはそれこそを待っていたのだった。
サンタががさごそと袋の中を漁っている最中、少女はか細く消え入るような声でサンタを呼び止めた。


「あの……サンタさん」

「え!」


サンタはびくりと肩を揺らし、驚きの表情で振り返った。


「お、起きていたのですか」

「ずっと、サンタさんを待ってたから……」


少女は毛布の隙間からつぶらな瞳をサンタに向けた。昼間なら紅く美しく輝くその瞳は眼力がありサンタは言葉をのみこんでしまう。
少女は毛布を鼻までかぶったまま続ける。


「私、プレゼントはいりません。……でも、お願いがあるの」


少女の震える声にサンタは少しだけ笑みを浮かべた。


「何ですか」


優しい響きの声に少女は幾分かほっとしたように言った。


「一人で眠るのが寂しくて……。一分だけ……一秒でもいいから……一緒に寝て欲しいの」


サンタは一度、プレゼントが入っているだろう袋を振り返ったが、少女の懇願する瞳を見てにっこりと笑った。


「いいですよ。ほんの少しだけになってしまいますけれど……」

「本当!?」

「はい!」


サンタが少女のベッドに近づいていく。
少女のボロボロの布団と毛布を見たサンタは、少女へのプレゼントは毛布にしようとこっそり決めた。


「それでは、失礼するのです……」


そっと毛布をめくった瞬間だった。
サンタは突然寒気を感じた。少女の雪のように純白な視線が急に、ドロドロな何かにまみれた絡みつく視線に変わった様な気がしたからだ。


「……!」


サンタは反射的にベッドに入るのを躊躇い、後ずさった。


「サンタさん……いっちゃうの?」


しかし、声は鈴が転がるように可愛らしい。サンタは暗い部屋の中一生懸命考えた。


部屋の見取り図は間違えていないはずだ。ここは少女が眠る部屋だもの。
現に少女はこうして少女のベッドに眠っているではないか。
毛布をめくったままだと少女の身体もベッドの中も冷えてしまう。
そうよ。何を恐れる必要があるの?


サンタはベッドに近づき、オープンされたスペースにそっと足を入れた。


「おじゃましますぅ……」


ひやっとしたサンタの体温と外気がベッドの中に入り込み、ベッドの中の温度が一時的にがくんと下がる。
少女の小さい手がサンタの肩を抱きしめる。


「え」


サンタは抱きしめられた肩に疑問を浮かべた。


「……」


(手が、小さく、ない)


少女のものと思うには些か大きくて、ごつい感じのする手なのだ。
サンタは瞬時に顔色を変え、ベッドから抜け出そうとした。


「サンタさん、行っちゃイヤ」


しかし、がっちりホールドされた肩は身動き一つできなかった。


「ごめんなさい。わ、わたし、他の子どもたちにもプレゼントを配らないと」

「……」


ホールドする力はさらに強まる。
そして、耳を疑う一言が静かな部屋に凛と響いた。


「ルシアンサンタにお願いしておきましたら、後で袋だけ取りに来てくれるそうです」

「!?」


少女の声は明らかに声変わりの終わった男の声になっていた。
サンタの顔からはさーっと血の気が引き、貧血失神寸前のようになっている。サンタは衝撃でガンガンする頭の中、ようやく言葉を絞り出した。


「わ、わたし。サンタの衣装をサンタクロスさんに返してこないと」

「大丈夫。私が買い取りました」

「ひぃ」


サンタは逃げ場がないことを悟り、ため息を吐いた。


「あなたもサンタのバイトがあったんじゃないですか? ……ランジエさん」

「ランズミに任せました」

「病弱な妹を扱き使わないでください!」


サンタが悲鳴に近い声で叫ぶと、ランジエはそっとサンタの帽子を取り去った。
シーツの上をさらりと金糸が流れる。サンタは上目づかいでランジエを睨み付けた。


「そんなに怖い顔をしないでください。私だけのティチエルサンタ」

「あなたのサンタクロースになった覚えはないのです」

「そんなかたいことを言わずに温め合いましょう」


そう言い、ランジエはティチエルの頭をぎゅっと自分の胸に押し付けた。
ランジエの鼻にはティチエルの冷たい雪の匂いが。ティチエルの鼻にはランジエの温かいボディソープの匂いが届く。


「ティチエルのようないい子には私をクリスマスプレゼントに私を差し上げましょう」

「あなたの方がプレゼントだったんですか」

「はい! 大切にしてくださいね」

「はぁ……もう」


全く緩まることのない腕の力に、ティチエルは観念し白旗を上げた。
自分の腕もランジエの背中に回しきゅっと抱きしめ返す。
被害者の皆ごめんなさい。でも、私もまだ十七歳の子供だから、プレゼントをもらっちゃいます。
心の中で都合のいい懺悔を唱え、ティチエルは毛布と人肌の温かさに身を預けた。


「……メリークリスマスなのです」

「メリークリスマス、ティチエル。今夜のあなたを離しはしません」


ランジエの腕に抱かれ、ティチエルは幸せを噛みしめるように瞼を閉じた。








数時間後、こっそりプレゼント袋を取りに来たルシアンがドキドキしながら部屋に入ると、二人は普通に寝ているだけだったらしい。
ティチエルの寝相に敷かれたランジエはフォアグラのように幸せそうな顔をしていたという。
僕のドキドキを返してよ! 朝チュンのばかやろう!







あとがき
ランズミが一番の被害者。クリズミを付け足したかったけど、脳内補完で終了させました。
来年もよろしくお願いします!
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