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見えたっ

変態という名の紳士だよ?
見えた!
ジエ「みえたあああああああああああああああ!!!!!!!!!!」


テチの走り方ってスカートの中身が見えそうだなといつも思います
ので ランジエに私の心中を代弁してもらいました

ま た キャ ラ 崩 壊 か 。
クーデレからへたれに退化を遂げた君に贈りたい。そんな3日間でした

↓text。





パンの対価


ここ港町ナルビクに
パンの入った紙袋を片腕に抱え もう片方の手では本を読みながら歩く人が一人
彼の名はランジエ 華の革命家である

革命家といえば聞こえはいいが 
実際は支援してくれる同志がいなければ 
日々の食料にも苦しむほど貧しい生活を強いられていた
今日もパンが買えたのが不思議なくらいだった

ランジエは本をぱたんと閉じると手頃な日陰を探し その場に腰をおろした
ナルビクの街は潮風が気持ちよく ランジエの好きな街だった

もちろんそれだけの 理由でケルティカからナルビクに来ているわけではなかった
ナルビクには大型のギルドがあり 仕事を探すのに最適だったからだ

今日は前回受けた仕事の報酬を受け取るために足を運んだ
せっかく収入も入ったことなので 
安くておいしいというナルビク名物のパンを買ってみたというわけだった


紙袋を開け パンを取りだす
最近ろくなものを食べていなかっただけに 
パンの香ばしい香り、ほどよい焦げ色、柔らかい手触りに 
見ているだけで食欲がそそられた

パンをほうばろうと口に運ぼうとした時だった
パンに注がれた2つの視線に気がついた

薄汚れた服に身を包んだ貧しそうな子供たちが2人
パンを物欲しそうな目で見つめていた



その姿は 幼いころ必死に生きてきた自分と重なり
ランジエには放っておくことができなかった


「お腹が空いているのですか?」
「え、あ…その」

声をかけると 一人の子供が慌てたように俯いたが
もう一人の子供が 勇気を振り絞ったように答えた

「うん。おいらたちすごくおなかがすいてるんだ。昨日から何も食べてなくて…」

するとランジエは 無言で2人にパンを差し出した
子供たちは戸惑ったように ランジエとパンを交互に見つめていた

「え…お兄ちゃん、いいの?」
「私にはもうひとつあるから、それはあなたたちで食べるといいですよ」
「ありがとう!」

子供たちは無邪気に笑い ランジエの手からパンを取ると
それを半分に割って分け合い 街の裏道へ走っていった



(彼らも時代の被害者だ)

ランジエは目を伏せ 子供達が消えていった場所をしばらく見つめていた
やがて 何かを振り払うように首を振り パンの紙袋に手を伸ばす

紙袋の中身にはもちろんパンは入っていない
もうひとつあるというのは嘘だった
そうでもしないと 子供たちは安心してパンを受け取ってくれなかっただろう

ランジエは紙袋をたたみポケットにしまうと 本を開いた
読書に没頭しているときだけは空腹も何も忘れられるからだ

しかしその時 本のページがふっと暗くなり香ばしい香りが鼻腔をついた
少し恨めしく思い顔をあげると 
金色の髪をした少女がパンの入ったバスケットを持って
屈みこんでランジエを見つめていた

「えへへ。こんにちわ~」
「こんにちわ。今日も暇そうですね」
「ティチエルは暇じゃないですよぅ」

自分のことをティチエルといった少女は 少し頬を膨らませたが
ランジエの正面に腰をおろすと 
開かれている本に興味があるらしく本を覗き込んでいた

しばらくすると 思い出したようにランジエにバスケットを差し出した

「ランジエさん 嘘つきなのです」
「…見られてしまいましたか」

ランジエが少し言葉に詰まると
ティチエルはくすくすと笑いながら言った

「あの子達ね ティチエルの友達なんですよ~
今日はパンを届けに行こうと思ったんだけど ランジエさんに先を越されちゃったみたい」
「彼らの方がパンを必要としていると思ったまでです」
「でも ランジエさんにもパンは必要でしょう?
だから ランジエさんにはティチエルがパンをプレゼントします~」

ティチエルはバスケットからパンを取りだすと ランジエの口に運ぼうとした
ランジエは咄嗟にそれを回避した
何故かわからなかったが 体が動いてしまったのだった

「パンいらないの…?」
「いえ、そういうわけでは」
「じゃあ どうしてよけたの?」

ティチエルは悲しそうに首をかしげる

「私にもわかりませんが…
プレゼントとしていただけるのなら もう少し工夫していただこうと思ったのかもしれません」
「どうすればいいですか?」

ランジエは少し考えたあと いつもと変わらない落ち着いた表情と声で言った

「では…口移しでもらえませんか」
「!?」

さすがのティチエルにも「口移し」の意味はわかったらしく 
真っ赤になってその場にかたまってしまった

ランジエはティチエルが何も言わないのを見て考え中と判断したのか
とりあえず ティチエルの体を自分の方に引き寄せた

そこでティチエルは正気に戻り ランジエと自分の顔の近さに目を見開く

「わ、あ、その、えと」
「準備はよろしいですか?」

ランジエの言葉にティチエルは思いっきりランジエを引き離した

「だ、ダメですぅううう!!!!
ぱ、パンは全部あげます!だから、ごめんなさいっ」

そう叫ぶと ティチエルは全力疾走でその場を立ち去った
残されたランジエは 変わらない表情でその背中を見送っていた

「…惜しいことをしました」



走りながら ティチエルは自分の顔の熱さに戸惑う

「わ、私 どうしちゃったんだろう。か、風邪かなぁ」



ティチエルはこれからもっとひどい熱地獄にあうことをまだ 知らない


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